先達ての二百円は、代助から受取るとすぐ借銭の方へ回す筈であったが、新らしく家を持った為、色々入費が掛ったので、ついその方の用を、あのうちで幾分か弁じたのが始りであった。
あとはと思っていると、今度は毎日の活計に追われ出した。
自分ながら好い心持はしなかったけれども、仕方なしに困るとは使い、困るとは使いして、とうとうあらまし亡くしてしまった。
先達ての二百円は、代助から受取るとすぐ借銭の方へ回す筈であったが、新らしく家を持った為、色々入費が掛ったので、ついその方の用を、あのうちで幾分か弁じたのが始りであった。
あとはと思っていると、今度は毎日の活計に追われ出した。
自分ながら好い心持はしなかったけれども、仕方なしに困るとは使い、困るとは使いして、とうとうあらまし亡くしてしまった。