たまたま見物に、山を登ってゆく人はありましたけれど、道は草にうもれて消えかかっていました。
ただ、当年と変わりのないのは、初夏のころになると、ふじの花が、ところどころ、みごとに咲いて山を飾っていたのでした。
「この鐘の中には、ひすいが熔かし込んであるという話だが、青い色が、なんとなく底光りがして見えるな。
たまたま見物に、山を登ってゆく人はありましたけれど、道は草にうもれて消えかかっていました。
ただ、当年と変わりのないのは、初夏のころになると、ふじの花が、ところどころ、みごとに咲いて山を飾っていたのでした。
「この鐘の中には、ひすいが熔かし込んであるという話だが、青い色が、なんとなく底光りがして見えるな。