夏目漱石 『それから』 彼は立て切った室の中で、一二度頭を抑えて振り動かしてみた。 彼は昔から今日までの思索家の、屡繰り返した無意義な疑義を、又脳裏に拈定するに堪えなかった。 その姿のちらりと眼前に起った時、またかと云う具合に、すぐ切り棄ててしまった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア