しかるに、一度、城下にさまよっています、あらゆる哀れな宿なしどもをお集めなされて、ごちそうなされ、彼らが見たり、聞いたりした、珍しいことを、なんなりと言上いたせよと、命令あったために、彼らは、いろいろのことを申しあげたのでありました。
彼ら、宿なしどもは、北といわず、南といわず、西といわず、東といわず、平常諸方をあるきまわっていますから、世の中の不思議なことを知っていました。
また、彼らの中には、まれには、学者のおちぶれも、まじっていますので、およびもつかない天界のことや、または吉凶の予言みたいなことまでも申しあげます。