しかし、北の方の王さまは、なんとなく、それほどの期待をされていませんでした。
いよいよ王さまが宿なしどもや、乞食どもを、お招きなされて、盛大なご宴会を開かれるというふれが、いたるところに、はられましたから、すきな酒も飲めずに、貧乏に苦しんでいる人たちは、しかも、王さまのお召しで、たくさん好きなものをいただけるというのだから、たいへんにありがたいことと思って、その日の至るのを喜んで待っていました。
ここに、だれもゆかないような、さびしい海岸に、波で打ち上げられたものか、こわれた船がある、その中に住んでいる老人がありました。