と、南洋産のらんがいいました。
赤いけしの花は、さまで、ここにいることを苦労と感じないように、いつも、お化粧に身をやつしてそわそわしていましたが、いま、らんに同情されるとなんとなく、自分の誇りを傷つけられたと思って、ほおを染めながら、
「わたしなどは、はたけにいる時分から、人間がみんな目をつけていました。
と、南洋産のらんがいいました。
赤いけしの花は、さまで、ここにいることを苦労と感じないように、いつも、お化粧に身をやつしてそわそわしていましたが、いま、らんに同情されるとなんとなく、自分の誇りを傷つけられたと思って、ほおを染めながら、
「わたしなどは、はたけにいる時分から、人間がみんな目をつけていました。