ひとり、河骨は、ほんとうに、いつまで、こんなところにいるのだろう、小さな鉢の水は、なまぬるくて、夜霧にはぬれることもなければ、いなかの沼にいたときのように、水の上を渡ってくるひやひやとした風に吹かれもしないので、いつも頭が重いのをなげいていました。
なるほど、らんは、平気で眠っています。
そして、けしの花は、晩方、じょうろで水をかけられると、いっそう、そわそわして、あかりのついた下で、しなをつくっていたのでした。
ひとり、河骨は、ほんとうに、いつまで、こんなところにいるのだろう、小さな鉢の水は、なまぬるくて、夜霧にはぬれることもなければ、いなかの沼にいたときのように、水の上を渡ってくるひやひやとした風に吹かれもしないので、いつも頭が重いのをなげいていました。
なるほど、らんは、平気で眠っています。
そして、けしの花は、晩方、じょうろで水をかけられると、いっそう、そわそわして、あかりのついた下で、しなをつくっていたのでした。