夏目漱石 『それから』 最後の一冊に至っては、その名前さえ既に忘れていた。 何れその中読む事にしようと云う考で、一所に纏めたまま、立って、本棚の上に重ねて置いた。 縁側から外を窺うと、奇麗な空が、高い色を失いかけて、隣の梧桐の一際濃く見える上に、薄い月が出ていた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア