二郎は、もう一度いい音色を聞こうと思って、その笛を唇にあてて吹いてみました。
しかし、笛はもう、なんの音もたてずに、まったく役にたたなくなってしまったのです。
海や砂山や、空にかがやいている日の光には、すこしの変わりがなかったけれど、天地は急におし黙ってしまって、なにもかも、おしのごとくに見られたのです。
二郎は、もう一度いい音色を聞こうと思って、その笛を唇にあてて吹いてみました。
しかし、笛はもう、なんの音もたてずに、まったく役にたたなくなってしまったのです。
海や砂山や、空にかがやいている日の光には、すこしの変わりがなかったけれど、天地は急におし黙ってしまって、なにもかも、おしのごとくに見られたのです。