仏壇に、ささげられたさかずきの酒は、ほんとうに一滴も減じはしなかったのです。
「好きな酒を上げても、お父さんは、めしあがらなければ、お菓子を上げても、お母さんは、お好きだったのに、めしあがりはなさらない。
と、息子は、あるときは、仏壇の前に立って、涙ぐんでしみじみといったことがありました。
仏壇に、ささげられたさかずきの酒は、ほんとうに一滴も減じはしなかったのです。
「好きな酒を上げても、お父さんは、めしあがらなければ、お菓子を上げても、お母さんは、お好きだったのに、めしあがりはなさらない。
と、息子は、あるときは、仏壇の前に立って、涙ぐんでしみじみといったことがありました。