兄も芝居に就ては全たく興味がなさそうだったけれども、例の如く鷹揚に構えて、黒い頭を燻す程、葉巻をくゆらした。
時々評をすると、縫子あの幕は綺麗だろう位の所であった。
梅子は平生の好奇心にも似ず、高木に就ても、佐川の娘に就ても、何等の質問を掛けず、一言の批評も加えなかった。
兄も芝居に就ては全たく興味がなさそうだったけれども、例の如く鷹揚に構えて、黒い頭を燻す程、葉巻をくゆらした。
時々評をすると、縫子あの幕は綺麗だろう位の所であった。
梅子は平生の好奇心にも似ず、高木に就ても、佐川の娘に就ても、何等の質問を掛けず、一言の批評も加えなかった。