しかし、芽を出したときから、自然にいじめられてきた山吹は、ちょうど、人間でいえば不具者のように、なかなか伸びもしなければ、大きくもなりませんでした。
あの、一年じゅうたっても、日の当たらないところにいたことを考えれば、いまの山吹の身の上は、どれほどかしあわせには相違なかったけれど、やはり、長い月日の間には、いろいろなつらいこともあれば、思いがけない不幸なめにも出あったのです。
ある日、犬がやってきて、哀れな山吹の枝を一本かみ切ってしまいました。
しかし、芽を出したときから、自然にいじめられてきた山吹は、ちょうど、人間でいえば不具者のように、なかなか伸びもしなければ、大きくもなりませんでした。
あの、一年じゅうたっても、日の当たらないところにいたことを考えれば、いまの山吹の身の上は、どれほどかしあわせには相違なかったけれど、やはり、長い月日の間には、いろいろなつらいこともあれば、思いがけない不幸なめにも出あったのです。
ある日、犬がやってきて、哀れな山吹の枝を一本かみ切ってしまいました。