道行く人の姿は悄然として、折々落葉を巻いて北風が氷雨を落した。
私は、貸間の張札を探ねて、遂に探ねあぐんで疲れた足を引摺って町端の大きな病院の石垣の下に来ると彼方に歩いて行く後姿はまさしく我家の婆さんである。
ハテ不思議な、今迄あの婆さんの家出をしたのを見たことがないが、今日に限って何処へ行ったのだろう。
道行く人の姿は悄然として、折々落葉を巻いて北風が氷雨を落した。
私は、貸間の張札を探ねて、遂に探ねあぐんで疲れた足を引摺って町端の大きな病院の石垣の下に来ると彼方に歩いて行く後姿はまさしく我家の婆さんである。
ハテ不思議な、今迄あの婆さんの家出をしたのを見たことがないが、今日に限って何処へ行ったのだろう。