小川未明 『悪魔』 ちょうどミイラを黒い布で巻いて放り出したように、村の両端の、灰色の屋根に身動きをしない男が銃の筒先を出してあちらの森の方を覗いていた。 村中は申し合せたように戸を閉めてしまった。 ただ杉の木の闇に羽の白い虫が、倦まずに上下へと機を織っていた。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア