小川未明 『悪魔』 赤錆の出たブリキ屋根の上には、生温い日の光も当らない。 鈍色を放った雲が、その上を見下ろしながら過ぎた。 煙突から出た煙は、何に憧れて行くやら、五寸ばかり一つの棒となって、煙突の口から突進したかと思うと、それが四方に散ってしまう。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア