煙突から出た煙は、何に憧れて行くやら、五寸ばかり一つの棒となって、煙突の口から突進したかと思うと、それが四方に散ってしまう。
一片は北に向って、一片は東に向って、見る間に、それらが影も形もなくなってしまう。
その果敢ない煙の姿を上に映して、遅鈍なブリキ屋根は、悲しみもしなければ、憂えもしないようだ。
煙突から出た煙は、何に憧れて行くやら、五寸ばかり一つの棒となって、煙突の口から突進したかと思うと、それが四方に散ってしまう。
一片は北に向って、一片は東に向って、見る間に、それらが影も形もなくなってしまう。
その果敢ない煙の姿を上に映して、遅鈍なブリキ屋根は、悲しみもしなければ、憂えもしないようだ。