小川未明 『越後の冬』 囲炉裏の火は全く消えて、鉄瓶の湯も水に返ったらしい。 僅かに差し込む窓の明りが、其処に投げ出されていた笛と小刀とを照らして、小刀の刃が白く光って見えた。 太吉は笛を見ると、急に昼前、まだあの笛の孔を明けぬ前は母がいたのだと思った。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア