小川未明 『凍える女』 馬鹿の令一は、青竹を切って、それに小刀で小さな穴を明けて、吹いて、ツウ、ツウ、ツウという音を出していた。 板の間には、竹屑が白く散って、鈍然とした小刀の光りが灰色の光線の裡に眠っていた。 前の柿の木の、落ち残った葉が紅くなっている。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア