小川未明 『過ぎた春の記憶』 彼は、耳を澄していたけれど、何の声も聞えなかった。 もう、今頃は、誰かが見付かった時分であろうと思ったが、皆んなの叫く声も聞えなかった。 彼は、尚お声を潜めて、黙って、若しや鬼がこの上の辺りを通っているのではないかと思っていた。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア