小川未明 『稚子ヶ淵』 冷たい風が顔を嘗めるように身に浸みて、ふと目を醒まして見ると驚いた。 星の光りがちらちらと見え、全く日は暮れていたのである。 池の面は黒ずんで、合歓に渡る風が一きわ高く、静かな山中の夜は物凄い程に寂然としている。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア