而して一先村へ帰って人々の助けを借りて、再び池の中を捜索したけれど、その苦心の効いもなく、とうとう死骸を見付ることが出来なかった。
其処で村の人達は相会して、これには何か不思議な仔細があるのであろうと議結をして小祠を大きな合歓の木の下に建立して、どうかこの村に何事の祟もないように、どうか旱魃の時にはこの村の田畑に水の枯れぬように、どうか小供の水難を救われるようにと祈祷をして、さてこの池をば稚子が淵の明神と名づけたのである。
毎年初夏の頃になると、薄紅色の合歓の花が咲く。
而して一先村へ帰って人々の助けを借りて、再び池の中を捜索したけれど、その苦心の効いもなく、とうとう死骸を見付ることが出来なかった。
其処で村の人達は相会して、これには何か不思議な仔細があるのであろうと議結をして小祠を大きな合歓の木の下に建立して、どうかこの村に何事の祟もないように、どうか旱魃の時にはこの村の田畑に水の枯れぬように、どうか小供の水難を救われるようにと祈祷をして、さてこの池をば稚子が淵の明神と名づけたのである。
毎年初夏の頃になると、薄紅色の合歓の花が咲く。