小川未明 『点』 と溜息を洩らすのである。 ああ、彼が故郷を思い出すのは、僅かにこの一瞬時あるばかりであった。 翁は、机の上の書物を伏せて、手を合せて指を組んで、頭の上に当て俯向して、神に何をか祈る……翁が初めの五年、六年は斯様風のものであった。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア