小川未明 『点』 前の机には書物が伏せてあった。 この円い大きなテーブルの中央には、僅かに一本の蝋燭が点っているばかりであった。 その火影は寒さに凝って、穂尖が細く、心が赤くなって、折々自然にゆらゆらと閃めくのが、翁の姿を朧気に照していた。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア