この円い大きなテーブルの中央には、僅かに一本の蝋燭が点っているばかりであった。
その火影は寒さに凝って、穂尖が細く、心が赤くなって、折々自然にゆらゆらと閃めくのが、翁の姿を朧気に照していた。
四方の壁際までにはやっとその光りが泳ぎ着く位で、四囲は灰色の壁が朦朧と浮き出てストーブの火もいつしか消えていた。
この円い大きなテーブルの中央には、僅かに一本の蝋燭が点っているばかりであった。
その火影は寒さに凝って、穂尖が細く、心が赤くなって、折々自然にゆらゆらと閃めくのが、翁の姿を朧気に照していた。
四方の壁際までにはやっとその光りが泳ぎ着く位で、四囲は灰色の壁が朦朧と浮き出てストーブの火もいつしか消えていた。