小川未明 『点』 ――それが済むと翁は、その儘黒い服を引摺て黒い帽を被ったまま其処に立って、一同を冷かに見廻した。 四辺は水を打ったように静かであって誰れ一人翁を見上げたものがない。 翁は青い榊の枝を取上げて、それで少女の顔を掩うて静かにその家を立去った。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア