翁は、外に暴れ狂う吹雪も知らぬ如く、全く時間と空間の裡から、見捨てられた人のように眤として身動きもせずに跪ずいて神に何事をか祈を捧げていた。
やがて午後になると町の子供等が、いつもの如く数学を習いに来る時刻となった。
――けれどこの頃にはもはや一人減り、二人減りして、毎日欠さずに来る子供は僅かに一人しかなかった。
翁は、外に暴れ狂う吹雪も知らぬ如く、全く時間と空間の裡から、見捨てられた人のように眤として身動きもせずに跪ずいて神に何事をか祈を捧げていた。
やがて午後になると町の子供等が、いつもの如く数学を習いに来る時刻となった。
――けれどこの頃にはもはや一人減り、二人減りして、毎日欠さずに来る子供は僅かに一人しかなかった。