小川未明 『捕われ人』 岩間には木の葉が血を滴らした様に紅葉していた。 薄暗い谷間を白い渓川が流れている。 見上げると四面の高い山の巓が赤く禿げて、日暮方の秋の日が当っているが、もう谷底は日蔭となって湿ぽい気が満ち満ちていた。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア