脊の高い黒い服を着た、この中での隊長とも見える男は一枝後方に紅葉の枝の垂れ下った岩の上に腰を下して此方を見ている。
先刻火を焚き付けて、今渓川の水を汲んで来た悪者は砥石で鉞を磨ぐ男の傍に立っている、この男の面は間が抜けたように茫然として鼻筋が太かった。
けれど腕が太くて力のありそうなガッシリとした身体だ。
脊の高い黒い服を着た、この中での隊長とも見える男は一枝後方に紅葉の枝の垂れ下った岩の上に腰を下して此方を見ている。
先刻火を焚き付けて、今渓川の水を汲んで来た悪者は砥石で鉞を磨ぐ男の傍に立っている、この男の面は間が抜けたように茫然として鼻筋が太かった。
けれど腕が太くて力のありそうなガッシリとした身体だ。