小川未明 『薔薇と巫女』 腐れた古沼には頭も尾もない黒い虫が化殖るように迷信の苔がこの村の木々に蒸しても、年の若い彼は頓着しなかった。 然るに或夜、夢を見て今迄になかった重い暗愁を感じて不快な気持から眼醒めた。 曾て来たことのない沙地の原へ出た。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア