無心の鳥まで悲しむというので、戸口に立て空を見た時、雲は悪熱で煮えるように薬色となっていた。
よく熱病になった時土用の丑の日に採て乾て置いたどくだみ草を煎ずるとこういうような色になる。
若しその水を飲んで命があるものならどんな重い熱病も癒るが、死ぬものなら身体がやはりどくだみ草の色と化って死んでしまうと聞いた――この時、黒い鳥が空を幾羽となく飛んでいた。
無心の鳥まで悲しむというので、戸口に立て空を見た時、雲は悪熱で煮えるように薬色となっていた。
よく熱病になった時土用の丑の日に採て乾て置いたどくだみ草を煎ずるとこういうような色になる。
若しその水を飲んで命があるものならどんな重い熱病も癒るが、死ぬものなら身体がやはりどくだみ草の色と化って死んでしまうと聞いた――この時、黒い鳥が空を幾羽となく飛んでいた。