二郎は昨夜見た夢が余り不思議なもんで、これを兄の太郎に話そうかと思っていましたが、まだいい折がありません。
昼過ぎに母親は前の圃で妹を相手にして話をしていたから、裏庭へ出て兄を探ねると、大きな合歓の木の下で、日蔭の涼しい処で黙って考え込んでいるのであります。
二郎は心配そうに傍に寄り添うて、
二郎は昨夜見た夢が余り不思議なもんで、これを兄の太郎に話そうかと思っていましたが、まだいい折がありません。
昼過ぎに母親は前の圃で妹を相手にして話をしていたから、裏庭へ出て兄を探ねると、大きな合歓の木の下で、日蔭の涼しい処で黙って考え込んでいるのであります。
二郎は心配そうに傍に寄り添うて、