昼過ぎに母親は前の圃で妹を相手にして話をしていたから、裏庭へ出て兄を探ねると、大きな合歓の木の下で、日蔭の涼しい処で黙って考え込んでいるのであります。
二郎は心配そうに傍に寄り添うて、
「兄さん、何を其様に考えているんです、何処か悪いんでありませんか。
昼過ぎに母親は前の圃で妹を相手にして話をしていたから、裏庭へ出て兄を探ねると、大きな合歓の木の下で、日蔭の涼しい処で黙って考え込んでいるのであります。
二郎は心配そうに傍に寄り添うて、
「兄さん、何を其様に考えているんです、何処か悪いんでありませんか。