ただしんとして四辺には風の折々、さわさわと木の葉の鳴る音ばかりで渓間に蜩の鳴くのが聞えて、なんだか非常に心細くなって、後へ戻って兄を追うかと思いました。
その時、道端の草に埋もれている石地蔵様が「さっさっと真直に行きやれ行きやれ」と物を言わっしゃる。
二郎はこれこそきっと神様のお告げだと思って、この道さえ真直に行けば恋しい、母あさんに遇われるのだと勇気を出して歩きました。
ただしんとして四辺には風の折々、さわさわと木の葉の鳴る音ばかりで渓間に蜩の鳴くのが聞えて、なんだか非常に心細くなって、後へ戻って兄を追うかと思いました。
その時、道端の草に埋もれている石地蔵様が「さっさっと真直に行きやれ行きやれ」と物を言わっしゃる。
二郎はこれこそきっと神様のお告げだと思って、この道さえ真直に行けば恋しい、母あさんに遇われるのだと勇気を出して歩きました。