その時、道端の草に埋もれている石地蔵様が「さっさっと真直に行きやれ行きやれ」と物を言わっしゃる。
二郎はこれこそきっと神様のお告げだと思って、この道さえ真直に行けば恋しい、母あさんに遇われるのだと勇気を出して歩きました。
又二三町きて、やはり道が当なく、草原につづいているばかりで、目ざす森も見えませんければ、人家もないのでがっかりとして、もと来た道を帰ろうかと立止って考えますと何処からか山鳩が一羽飛んで来て、ちょうど頭の上の木の梢にとまって、「二郎さん二郎さん早くお出でよ、トテッポーッポー、脇見をせんでお出でなさい。