二郎は魂の抜け去ったように茫っとして佇んでいますと、頭の上の大きな杉林に風の音が物凄く、月の光りがちらちらと洩れて梟の啼声が聞えます。
もはや堪えられんで二郎は泣出そうとした時に、先刻のみすぼらしい乞食が現われて、私がお家へ連て行って上ましょう。
と先に立って、例の哀しい胡弓を鳴らしながら今来た道をもどって行くのであります。
二郎は魂の抜け去ったように茫っとして佇んでいますと、頭の上の大きな杉林に風の音が物凄く、月の光りがちらちらと洩れて梟の啼声が聞えます。
もはや堪えられんで二郎は泣出そうとした時に、先刻のみすぼらしい乞食が現われて、私がお家へ連て行って上ましょう。
と先に立って、例の哀しい胡弓を鳴らしながら今来た道をもどって行くのであります。