胡弓の柄はぽっきりと三つばかりに折れたかと思うと、物凄い夜嵐の音も、怒れる乞食の姿も美しいお祭の景色も総べて消えてしまって、いつしか二郎は月明の下に我が家の前に立っていたのであります。
太郎は途中からよして、自分よりは疾くに家に帰っていて、二郎の帰るのを待ちつつ母や妹と心配しながら、果物などを食べていたところであります。
母親だけは果物も何も食べんで寂しそうな顔付をしていました。
胡弓の柄はぽっきりと三つばかりに折れたかと思うと、物凄い夜嵐の音も、怒れる乞食の姿も美しいお祭の景色も総べて消えてしまって、いつしか二郎は月明の下に我が家の前に立っていたのであります。
太郎は途中からよして、自分よりは疾くに家に帰っていて、二郎の帰るのを待ちつつ母や妹と心配しながら、果物などを食べていたところであります。
母親だけは果物も何も食べんで寂しそうな顔付をしていました。