小川未明 『森の暗き夜』 風は、森がする吐息のように断続的に吹いている。 しばらくすると、また幽かに遠くの遠くで、聞き覚えのある子供の泣声がした。 その泣声は、白い花の咲いている木の下から起って、木と木の間を避け、藪から藪の間を抜けてここまで達して来る。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア