而してその旅人は何処へ行ったやら再び姿を見ぬ。
昔、昔、ずっと昔に或る忠義な武士があって主君の非行を諫言し奉った。
すると癇癪持の君は真二つに斬り下んと刀の束に手をかけたのを、最愛の妾が傍から止めたので、命だけは賜わって、国外に追放の身となったのである。
而してその旅人は何処へ行ったやら再び姿を見ぬ。
昔、昔、ずっと昔に或る忠義な武士があって主君の非行を諫言し奉った。
すると癇癪持の君は真二つに斬り下んと刀の束に手をかけたのを、最愛の妾が傍から止めたので、命だけは賜わって、国外に追放の身となったのである。