小川未明 『森の妖姫』 青年は池の畔りに腰を下して、名もなき花の、咲き満つる、青草の上にカンバスを構えた。 都を立出でて、既に六十日、今や盛夏を告げ顔なる、蝉や、蜩の声などが聞える。 それにしてもこの艶々しい池の畔の草木の緑葉の眺めかな。 小川未明の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア