太郎は、もうここなら大丈夫だと思って、桑の畑中に隠れました。
蒼々として涼しい風の吹くたびに、さわさわと桑の葉が鳴って、胸を驚かしましたけれど、誰も来る気遣いはありませんから、日蔭の草の上にねころんでいました。
紫色に熟した桑の実が鈴生に生っていましたから、手を伸ばしてはそれを取って食べますと、ちょうど甘露のような味がします。
太郎は、もうここなら大丈夫だと思って、桑の畑中に隠れました。
蒼々として涼しい風の吹くたびに、さわさわと桑の葉が鳴って、胸を驚かしましたけれど、誰も来る気遣いはありませんから、日蔭の草の上にねころんでいました。
紫色に熟した桑の実が鈴生に生っていましたから、手を伸ばしてはそれを取って食べますと、ちょうど甘露のような味がします。