その日から清吉は父親と仕事場に並んで蝋を煉っては人形の形を造って見るが、何うも自分がかつて東京にいて見たような西洋の蝋人形のようにはうまく行かなかった。
毎日毎日根気よく同じようなことを繰返していたが、とうとう夏から秋にかけて――尤もその中の半分余は無駄に遊んだ――たった三つばかりしか出来上らなかった。
母親もどうせ今度は養生に来たのだから、銭取をせなくても小言はいわれぬと思ってか別段叱りもしなかった。
その日から清吉は父親と仕事場に並んで蝋を煉っては人形の形を造って見るが、何うも自分がかつて東京にいて見たような西洋の蝋人形のようにはうまく行かなかった。
毎日毎日根気よく同じようなことを繰返していたが、とうとう夏から秋にかけて――尤もその中の半分余は無駄に遊んだ――たった三つばかりしか出来上らなかった。
母親もどうせ今度は養生に来たのだから、銭取をせなくても小言はいわれぬと思ってか別段叱りもしなかった。