その女は、なんでも、魔術をインド人から教わったということです。
人間をはとにしたり、からすにしたり、また、はとを皿にしたり、りんごにしたりする不思議な術を知っていました。
いままで、いい声で歌っていた青い着物の娘が、魔術にかかってからすになったり、いままで赤い着物をきて踊っていた娘が、たちまちの間にはとになるかと思うと、美しい、華やかな着物をきて、笑って、それをばごらんになっていたお嬢さままでが、どこへか姿が消えてしまったり、最後に、魔術使い自身も、白い煙をたててなくなってしまったりするかと思うと、目の前へ一本の草が芽を出し、それがすぐ大きくなって花が咲き、その中から人間が生まれる――それが、お嬢さまであったり、また、はとが、生まれかわって箱の中から出るときは、いつのまにか、赤い着物をきた娘になったりするような、それは不思議なことばかりでありました。