夏目漱石 『それから』 三千代は急に手帛から顔を離した。 瞼の赤くなった眼を突然代助の上に睜って、 「打ち明けて下さらなくっても可いから、何故」と云い掛けて、一寸蹰躇したが、思い切って、「何故棄ててしまったんです」と云うや否や、又手帛を顔に当てて又泣いた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア