行商人は、かえって汽車などの通らないところ、町のないところ、不便なところほど、得意を造るのに都合がいいとされていましたので、少年とて、不便やさびしいということは、覚悟でありました。
ただ、こうして歩いていて、ありがたくも、うれしくも、また悲しくもしみじみと感ずるのは、人の情けであると思いました。
少年は、その茶店から出て、おかみさんに教えられた道の方へ、荷を負って、とぼとぼと歩みをつづけたのです。
行商人は、かえって汽車などの通らないところ、町のないところ、不便なところほど、得意を造るのに都合がいいとされていましたので、少年とて、不便やさびしいということは、覚悟でありました。
ただ、こうして歩いていて、ありがたくも、うれしくも、また悲しくもしみじみと感ずるのは、人の情けであると思いました。
少年は、その茶店から出て、おかみさんに教えられた道の方へ、荷を負って、とぼとぼと歩みをつづけたのです。