もう水の上は、ほの白く夜の空の色を映しているだけで、水ぎわに生えているやぶの姿がわからないほど、暗くなっていました。
子供は、しばらく、その暗を透かして、水の面がさざなみをたて、あちらこちら泳いでいる、あひるのようすをながめていましたが、手に握っている、繩の端をいばらの木の根につなぐと、さも満足そうに、小舎の中へもどっていきました。
それからのこと、暗がりで泳いでいたあひるは、足についた繩の重みで、身動きができなくなったのか、岸へ上がって、やぶ蔭にうずくまってしまいました。
もう水の上は、ほの白く夜の空の色を映しているだけで、水ぎわに生えているやぶの姿がわからないほど、暗くなっていました。
子供は、しばらく、その暗を透かして、水の面がさざなみをたて、あちらこちら泳いでいる、あひるのようすをながめていましたが、手に握っている、繩の端をいばらの木の根につなぐと、さも満足そうに、小舎の中へもどっていきました。
それからのこと、暗がりで泳いでいたあひるは、足についた繩の重みで、身動きができなくなったのか、岸へ上がって、やぶ蔭にうずくまってしまいました。