音ひとつしない、寂然としたへやのうちにすわっていると、ブ、ブーッという障子の破れを鳴らす風の音だけが、きこえていました。
「去年も、この月半ばに山を下りたのだが、今年は、いつもより冬が早いらしい。
と、主人は、立って、窓の障子を開けて、裏山の方をながめました。
音ひとつしない、寂然としたへやのうちにすわっていると、ブ、ブーッという障子の破れを鳴らす風の音だけが、きこえていました。
「去年も、この月半ばに山を下りたのだが、今年は、いつもより冬が早いらしい。
と、主人は、立って、窓の障子を開けて、裏山の方をながめました。