酒が、チョロ、チョロと音をたてて鳴りました。
くまは、信ずるもののように、おとなしくしていましたが、やがて持ってきた、かきとまたたびをそこへ捨てると、徳利を抱えるようにして、まるまる肥ったからだで、前の山道を後をも見ずに、駆けて去りました。
長年山に住んでいて、獣物にも情けがあり、また礼儀のあることを聞いていた主人は、くまが、酒を買いにきたのだということだけはわかったのです。
酒が、チョロ、チョロと音をたてて鳴りました。
くまは、信ずるもののように、おとなしくしていましたが、やがて持ってきた、かきとまたたびをそこへ捨てると、徳利を抱えるようにして、まるまる肥ったからだで、前の山道を後をも見ずに、駆けて去りました。
長年山に住んでいて、獣物にも情けがあり、また礼儀のあることを聞いていた主人は、くまが、酒を買いにきたのだということだけはわかったのです。