たとえば南洋の蕃地に産する、華麗なちょうのような花をつけたもの、離れ島の波浪が寄せるがけの上に、ぶらさがっているという葉の短いもの、また台湾あたりの高山に自生するという糸のように葉の細いもの、もしくは、支那の奥地にあるという、きわめて葉の厚くて広いもの、そして、九州の辺りから、四国地方の山には、葉の長いものがありました。
その中にも、変種があって、葉の色の美しい稀品があります。
花もまたいろいろで、一本の茎に、一つしか花の咲かないもの、一茎に群がって花の咲くもの、香気の高いもの、まったく香気のしないもの、その色にしても、紫色のもの、淡紅色のもの、黄色のもの、それらの色の混じり合ったもの、いろいろでありました。