谷崎潤一郎 『陰翳礼讃』 もう今日では祇園の藝妓などでさえ殆どあれを使わなくなったが、あの紅こそはほのぐらい蝋燭のはためきを想像しなければ、その魅力を解し得ない。 古人は女の紅い唇をわざと青黒く塗りつぶして、それに螺鈿を鏤めたのだ。 豊艶な顔から一切の血の気を奪ったのだ。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア