作家別 名言・名文
谷崎潤一郎の名言・名文
私は不断の泣虫にも似合わず、涙一滴こぼしては居ないのである。谷崎潤一郎『母を恋うる記』
私の頬ぺたはこんなに涙で濡れているのだよ。谷崎潤一郎『母を恋うる記』
浮世はその雲と同じことだ。谷崎潤一郎『二人の稚児』
現代の人は明るい家に住んでいるので、こう云う黄金の美しさを知らない。谷崎潤一郎『陰翳礼讃』
自分はまるで二人のために恋愛の温床を作ってやったようなものだ。谷崎潤一郎『細雪』
自分は今、一生懸命ナオミを恋い慕っているより外、何の仕事も持っていないのだ。谷崎潤一郎『痴人の愛』
ほんとうに、人の運命ほど測り難いものはない。谷崎潤一郎『細雪』
私は自分でここまでときめている限界を越えて、夫の心理の中にまではいり込んで行きたくない。谷崎潤一郎『鍵』
自分は誰かに、時々自分の此の幸福を見せびらかして、羨ましがらせてやりたかったのだ。谷崎潤一郎『少将滋幹の母』
要するにここの主人は正直一途にそう信じているのである。谷崎潤一郎『吉野葛』